転職や就活での面接の際、基本的には面接官からの質問に答えることが多い。しかし自分に合った職場を見つけるには、こちらからも面接官に質問することも重要になる。会社側が人材を選ぶ権利があるように、人材側も働く場所を選ぶ権利があるのだ。まず仕事内容については聞いておきたい。募集要項に記されている場合がほとんどだが、募集要項を作成している人間と、実際に現場で働いている人間とでは見解が違う場合がある。その仕事が自分のスキルセットやレベルに合っているものか、毎日行うことが苦になることではないか、をしっかり認識しておくべきだ。仕事のレベルが高すぎても低すぎても、人生設計をするうえで良くない。
また、研修制度があるかも確認しておくと良い。即戦力を必要としているのか、会社側で育ててくれるのかを知っておくのだ。相手は即戦力を欲していたのに、自分は研修があるものだと思っていた、という相違があると自分と会社側の双方に不都合が生じる。残業や休日のことを質問するのもためらってはいけない。仕事に対して消極的であるイメージを持たれることを恐れて、残業と休日について触れない人が多い。しかし十分な休みは当然の権利であり、それを従業員に与えない会社は優秀な会社とは言えない。毎日残業や、休日も働くことが美徳と考えている会社は、こちらから願い下げするのが賢明と言えるだろう。
福利厚生に関しても同じだ。各保証や手当などについてオープンに話せない会社は、多くの人にとっての理想の職場とは違う可能性が高い。面接官が福利厚生について自信を持って説明できたら、それは良い判断材料になるだろう。